ねこのみかた

とらわれて夏のねこのみかたのネタバレレビュー・内容・結末

とらわれて夏(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。
とてもいい話だった。

いくら男の愛情に飢えてるからって、2、3日一緒にいただけの、しかも脱獄犯に愛情を抱くなんてお母さんスキモノすぎないか?と思わなくもないけど、まぁそこは、それほどまでに運命の出会いだったってことにしておくとして、母親、息子、そして脱獄犯の、それぞれの心理描写、夏の美しい風景、そして終盤のスリル、どれもが良くてすごく引き込まれた。

警官が家にやって来た時とか、銀行で現金を引き出そうとした時とか、本当にヒヤヒヤした。
だけどやっぱり最後は逃げられないよね。
どんなにクソな妻であろうと、人を殺めた罪は罪。
ちゃんと償わないと。

そもそも3人で逃げようなんて思わずに、自首して罪を償えば、もう少し早く釈放されたかもしれないのに。
ちゃんと罪を償って、それから3人で新たな人生を歩んで行けばよかったんじゃないかと思わなくもない。
人間の心理としてどうしても逃げようって発想になっちゃうんだろうけど。

ずいぶん遠回りしたけど、ラストは結ばれて本当によかった。