あらんしほん

少女は自転車にのってのあらんしほんのレビュー・感想・評価

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)
4.2
開始すれすれで間に合って鑑賞。
アラビア語の映画は初めて。
講義でイスラム教について学んでて、
レポート作成のために見た映画でもあるんだけど映画の考察って難しい。
普段レビュー書いてるけど話し言葉だし支離滅裂だから(笑)

10歳の少女ワジダは自転車が欲しい。けれどお母さんからは大反対。
校長先生には宗教の学習に熱心じゃないと叱られる。
どうしても自転車が欲しくあの手この手でお金稼ぎ、ある日コーランの暗唱大会で賞金がでると知り…という話

イスラム教というか宗教ってなんか異次元って感じがしてた。
でもワジダはジーンズにコンバースのスニーカーにノリノリの音楽を聞いて、男友達のアヴドゥラにも強気。
ママは夫の第2夫人問題に悩んだり
夫が好きだからと長い髪を大切にする。
パパはゲームしてあっ痛っ!
痛くないのに痛っ!って言っちゃうみたいなゲームあるある。
どこにでもある感情が溢れてる。好奇心、反抗心、愛情…
あるある〜って!

宗教と言われると身構えてしまう。
だけど宗教は信仰している人々がいるから成り立つ。
その信仰している人々と私は文化や言葉が違うのに共感できる不思議。
特に外国映画ってそう感じる。
それって元々私たちが同じ何かを共有できるからじゃないかな?
人類皆兄弟って本当そうだなって。
女性差別と宗教ってすごい難しい内容で女性差別!って思ってもいや宗教だからしょうがないじゃんってなったり。
宗教に寄り添ってるんじゃなくて宗教のなかで生きているんだなって。
信仰心は自分の心の持ちようとかじゃなくて、
心と一体化してるんだな。
だから信じていける…
うーん。奥が深い、難しい。でももっと知りたい。

この映画のパンフレットかなり良い!