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ルパン三世 東方見聞録 アナザーページのBwingのレビュー・感想・評価

3.2
『金曜ロードショー』から『金曜ロードSHOW!』へのリニューアル後、最初のルパンテレビスペシャルである。

マルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録』をテーマにしたテレビスペシャル。殺人犯の汚名を着せられたルパンと次元がイタリアから日本へ逃亡するロードムービー的展開と、日本での五ェ門の修行という2つの視点からストーリーが進められてゆく。物語の終盤では『TV第2シリーズ』第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」を回想するシーンがあるなど、全体的に第2シリーズのオマージュが散りばめられた構成となっている。

監督は『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』『ルパン三世VS名探偵コナン』の亀垣一、脚本は『夏休みの恋人』の日高勝郎[3]。キャラクターデザインにはTVスペシャルシリーズ第6作『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』TVスペシャルシリーズ第7作『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』を担当した須藤昌朋が17年振りに起用され[注 1]、前記した2作と同じ『TV第1シリーズ』に近いデザインとなった。

なお、本作に1シーンのみ登場したインターポールの長官(声:坂本大地)は顔や着用している服に至るまで『TV第1シリーズ』後半に準レギュラーで登場していた警視総監[注 2]に酷似している。なお、警視総監(TV第1シリーズ)を演じていた永井一郎は本作では住職として出演している。

ルパンの衣装デザインは前作のTVスペシャルシリーズ第22作『血の刻印』で若干の変更(従来の青系ワイシャツから黒のワイシャツへの変更)があったが、本作で従来のテレビスペシャルの標準的衣装デザインに完全に戻された。

エンディングテーマに「ルパン三世 愛のテーマ」が起用されるのはTVスペシャルシリーズ第19作『ルパン三世 霧のエリューシヴ』で今井美樹がボーカルを務めたものに続いて2度目となる。また、今回ボーカルを務めたDOUBLEも、TVスペシャル版のエンディングテーマを歌うのはTVスペシャルシリーズ第17作『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』の「夢のカケラ」に続いて2度目である。

ブルーレイとDVDは2013年2月20日に発売された
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