SayoTam

ほとりの朔子のSayoTamのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.6
特に何も起こらないのになんとなく観れてしまう映画でした。すべてが自然体。

"日本の国内にも困ってる人がたくさんいるのに、なんで外国の人を助けようとしたり、外国のことを調べたりしようとするんだろう"

劇中では全然重要なセリフではないんだけど、
小さい頃から親に殴られていて、おじさんのところに来て清々とした、というタカシから出るセリフだから、重みがあるなと思いました。

私も子供の頃に同じようなことを考えたことがあるけど、結局すっきりした答えは出なかった。
だからまさか何の期待もせず観た映画の中に答えがあるとは...(笑)

おばさんにとっては日本の困った人よりインドネシアの困った人の方が身近で、
タカシは自分が困ってるのに誰にも助けてもらえなかった、ってことなんだろうな。
どっちの考え方が正しいという話ではなく、人間は自分の境遇に添ってしか考えられないし行動できないってことなのかなと思う。

観て良かった。
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