なすび

アデル、ブルーは熱い色のなすびのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
5.0
(追記)原題が「La vie d'Adel」(アデルの人生)というのもすき、アデルにとっての人生は初めての燃えるような恋愛を体験したところから始まっていて、その恋愛が終わった時点で終わってしまった。それ以前やそれ以後にももちろんいろんな出来事はあるのだけど、人生のある一部で本当に自分が「生きている」と感じていたのはあの時期だけだったんだと思う。エマに何度も「あなたも本当にやりたいことをやれば?」と言われてアデルは現状に満足している、と答えるけどそれは本当のことで、アデルにとってやりたいことは「エマのそばにいること」だったんだよ…それがエマには理解できなかったし、恋愛観、人生観の違いだと思う……

みなさん!今日7月1日はレアセドゥの誕生日ですよーっ!オメデトウ🎂🎉ふだん人の誕生日とか気にしない人間なのですが、なんと大好きな大好きなレアセドゥと自分の誕生日がめちゃ近いので嬉しくてお祝い🥂レアセドゥは私の美の女神です✨

だから今日はレアセドゥ映画見たいなーって思って、まだ見てない作品もあるからどれにしようかなと迷ったけど結局家にDVDあるし失恋の傷に塩を擦り込もうとこれにしました!☺️最近ほんとに映画が自分の精神安定剤みたいになってて「今日はこんな気分になりたいからこれ見る」って選ぶことが多い。この映画は恋したときの高揚感もさる事ながら、失恋の痛みを分かち合える数少ない映画なので重宝してます…

3回目見てもやっぱり新しい発見があって驚く。1回目2回目と今じゃやっぱり自分の方が変わってるから違うことに気付けるんだな…。今回はエマとアデルが付き合いだしてから別れるまでの道のりというか、愛していた者たちはこうやって亀裂が入って別れてしまうんだな…ということが少し分かってしまった。2人の考え方の違い(アデルは堅実に働いて生きようとしているが、エマは自分がやりたいことをやって生きるのが大事だと思っている)とか家族や友人の違い(アデルの家族は労働者階級でエマの家族は中産階級、自由な家風)(アデルは特に仲の良い友人がいない、エマは絵描き仲間が沢山いる、みんな大学出てて知識量が豊富)があるから2人の間には少し溝がある、でもお互い愛し合っているし体の相性は抜群である。2人が付き合って行くためにはその溝を埋めるために近付く努力をするか、相手は相手だと割り切るか、しかなくてそこが上手く出来なくなるとちょっとずつ不満が蓄積されて行くんだと思う…。(むずかしいと思うんだよね…自分と正反対の人に惹かれることは多々あるんだけど、なかなか現実的には上手くいかなかったりする…)2人を見てて、なんか自分のことにも当てはまるかもなぁと思ってこの映画のすごさをしみじみ感じた。。。
アデルが泣き虫なのも共感。「特に理由はないけど泣いてしまう」ってその通りなんですよ…涙は出るけど言葉が出てこなくて苦労すること多いよ、、、好きで涙流してるわけじゃないよね😭

毎回見るたび長いのに一気に見てしまう、どこで止めれば良いのか全く分からない。始まってしまったら最後アデルの後ろ姿を見送るまでは画面の前から動けなくなる。そして見終わったらまた最初から見たくなる。。。私どんだけ好きなんだこの映画……

DVD購入してから初の鑑賞、2回目。
この映画に出会えて本当に幸せ。人生に濃密で美しい三時間を与えてくれる。この映画を観ている間は私もアデルと一緒にエマに恋をしてる。恋愛は性を超えるなんて言葉で言われてもよく分からないけど、この映画でするりと分かってしまう、相手が男だろうと女だろうと恋に落ちるのを止めることはできない、ある日突然落っこちて抜けられなくなるものだなぁと……。途中で台詞なんか気にならないくらい2人の顔の表情やカメラワークから2人の視線、「ブルー」の使われ方から得る情報が多くて画面に見入ってしまう。最初の方に学校で「マリアンヌの生涯」を読むシーンがあるけど心理描写を小説じゃなくて画面に顕すことを対比しているような気がした。

とにもかくにもこの映画でレアセドゥに出会ったわけですよ!そんなのもう超大好きになるやん!魅力的すぎて綺麗でかっこよくてセクシーでブルーの髪型がとても似合っていて白い美肌で、、私だってあんなレアセドゥがあんなに近くにいたらキスしたい、てか恋に落ちるわ!!全然危ない橋渡るわ!!!

好きなシーンは数え切れないほどあるしどこも光をうまく捉えていて美しくてそれでいて自然なのだけれどやっぱり2人が木漏れ日の中キスするシーンが1番好き。唇がふれあい離れる間から太陽の光が差し込むというか溢れ出す。2人から溢れ出す想いやエネルギーのように。このシーンが美しすぎてもう観ている私までとろけそうになった、とろけてあのアデルとエマの唇の間に溶け込んでしまいたい…

今回はブルーに注目して観たらかなりドキドキした、ブルーがアデルの中のエマへの想いを表していたり2人の気持ちのつながりを表している気がする。例えば、2人が付き合って間もない頃はおそろいでブルージーンズを着ていたりするけど、最後もう別れてしまった後ではアデルだけがエマへの気持ちを忘れられずブルーを身につけるがエマはアデルをもう愛していないので赤い服を着ている。アデルばかりがあの頃のブルーに染まった思い出を追い求めているようでなんだか哀しい…、、でも恋愛なんてそんなことの繰り返しなのかもなぁ、、、

フランスの高校や幼稚園、ゲイバーデモ行進など日本で見慣れないものを観れるってだけでも楽しい。もうこの映画にたくさんたくさんすきが詰まってる、だいすき、だいすき。。。
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