このレビューはネタバレを含みます
一番すきな映画。
フランス映画。
恋愛映画。
クィア映画。
階級映画。
カンヌ、パルムドール。
ララランドがひどかったので
お口直しにアデル。
なんだかんだ言ってちゃんと観るのは2回目で、1年半ぶりだった。
あのときとはだいぶ印象変わったというのが一番衝撃だった。
違う人間に恋することはできても、
違う人間を愛することができるのか。
エマとアデルが何度セックスをしても階級を、文化を、価値観を越えられなかったことを、
絶望を纏って観ていた。
結局わたしも越えられなかったからなぁ、、、。
それでも、それでも。
自分の感情に素直でいたい、なあ
これはレズビアンを扱った作品だからクィア映画の認識はあったが、ジェンダーの映画でもあると今回思った。
女性であるエマが、とても"男性的"な暴力(家から追い出したり、パートナーの職に口を出したり、不貞を怒鳴ったり)を振るうのを見て、とても怖くなった。
「女というだけで連帯できるわけではない。」というのはフェミニズムの言葉だが、
反転させたら「女というだけで加害者にならないとは限らない」ということだ。
はぁそれにしても美しい画面だ。