Shelby

アデル、ブルーは熱い色のShelbyのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.5
交わる視線。二人を照らす夕陽。風に舞う木の葉。エマの真っ青な髪と瞳。美しかった。キスをすると思いきや、ほっぺだもんなあ。あれは女でも惚れるわ。ずるい。
なんてことない女性同士の恋愛がこんなにも切ないだなんて思いもしなかった。

別れた後、カフェにエマを呼び出して誘惑するアデル。その切なさたるや。一生懸命エマを繋ぎ止めようとするも、既に手遅れなわけで。別れ難いふたりの絶妙な距離感。エマの、想いを抱き続けるという最後の台詞。胸が苦しくなった。

ふたりとも別々の道を選んだけれど、それも人生。妙にリアルで生々しい物語。誰しも経験している大切な人との別れ。
優しく胸を抉られた気分に陥った。
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