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アデル、ブルーは熱い色のnaoのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.0

同性愛に気づいた少女の恋愛や成長を濃密に描いている作品です。

この作品、3時間弱の結構長い作品です。でも、その長い時間だからこそ主人公2人の心理描写を繊細に描いていたり、映像の作り込みがとても丁寧です。

その映像の作り込みが、あったからこそあの過激で鮮烈な性描写を作り上げていたんだと思います。

でも、その過激な性描写よりはるかに惹きつけられたのが、2人が喧嘩別れするシーンです。
緻密な描写と主演2人の白熱の演技が相まって実に見応えがあります。

どうしてここまでリアリティーがあり緻密な映画が作れたのかなと思ったんです。
そして分かったのがこのブデラティフ・ケシシュ監督は、完璧を求めて何百回も撮り直すというスタイルで、その故この映画の撮影期間も当初の予定2ヶ月に対して、5ヶ月かかったそうです。

凄いです😅

人間の一人一人違う恋愛観やそれにどう向き合って生きていくかを考えさせられる映画でした。
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