こじこじこじか

嗤う分身のこじこじこじかのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
3.7
存在感がなく周りからは空気のように思われている主人公のサイモン。仕事で認められていないばかりか、想いを寄せる職場のコピー係の女の子にもまともに声もかけられない。誰か僕を認めてくれ!!

そんな中、職場に自分と瓜二つのジェームスという男が入ってくる。自分とは正反対の男。要領が良く、周囲からの評判も高い、女性の扱いも手馴れたもの。

ジェームスの毒牙が意中のコピー係に及びそうになる・・・。意を決して自分のドッペルゲンガーと闘うサイモン。ドッペルゲンガーの2人は一体どうなるのか!?

自分の劣等感に打ちのめされ、自分の憧れる自分になることを夢想することは結構あると思う。自己否定から生じる自己は自己であるのか!?自分のなりたい自分は、他人が欲している自分とは異なる可能性もあろう。考えれば考える程に分からなくなってくる。自分について考える機会を与えてくれた、この作品に感謝。
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