韓国映画はいつも文化の違いをまざまざと見せつけてくる。なんでそう考える?そうなる?というようなことがどの映画にも必ず出てくる。隣国なので、多少の共通点はあるはずだが、あまりの違いにいつも驚嘆している。この映画にもツッコミどころは沢山あった。
しかしながら『レッド・ファミリー』にはツッコミどころ以外にも得られるものがある。北朝鮮の工作員という、我々には想像しづらい立場にある人間の心情を、家族というテーマでもってなんとか描写しようとしているからだ。朝鮮戦争について深く知らない人にとっても、考えるきっかけのひとつとなりうる映画だと思う。