さたさた

インセプションのさたさたのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.4
人の見る夢と夢の間を頻繁に行き来する多層構造の世界観はルールが難解であり、一回観ただけだと理解が難しい。
しかし、基本となる話の枠組み・登場人物達の行動理念は非常に熱くエモーショナルなので、細かい部分が理解できなくとも面白い!!最高!!というテンションで最後まで楽しめるのがすごい。ほぼ同じ文言をテネットの時にも書いたな。
ノーラン監督は、「人の夢の中で戦う」「リアルタイムで時間遡行しながら戦う」等のワンアイディアを、緻密な世界観ロジックでガチガチに補強しつつ、見応えのあるアクションシーンや登場人物同士の強い関係性を盛り込んで万人が楽しめるエンタメに昇華してくれるから本当に嬉しい。天才技だ。
今回も主人公と奥さんの話がすごく刺さり、現在進行形で思考がハックされている…。全ての描写が悲しくも美しい。良すぎ。最後、夢が現実か意図的にぼかしてある演出も含めてずっと考えている。
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