田舎

インセプションの田舎のレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
3.4
10年ぶり2度目の鑑賞。俗に言う厨二病的な価値観をお金かけて大作に仕上げましたって感じの作品。決してつまらないわけでもないんだけど…。
音と映像と構成に振り切ってる…というわけでもないのかな…?だとしてもストーリーがしょうもないというか、幼稚過ぎるので、うーん。音も映像も、別にマッドマックスほど振り切れているわけじゃないし。
もちろん、夢の階層をどんどん下りていくことによる構成の複雑さはこの映画の大きな特徴だけど、それは本当に映画の感動や面白さに寄与するものなのか?"複雑な構成に振りほどかれずに物語を理解できている自分自身"に脳が満足しているだけでは?(その快感はもしかするとコブ、いや、ノーランの自分語りと似ているのかもしれない)
この"違う階層の同時的な進行"というコンフューズドなギミックは、映画を良い作品にせんとする手段であるべきなのに、目的と混同しているように感じてしまうし、"複雑さと対峙できている自分"の価値など、映画に作用され生まれたものとは言え、本編の評価とは切り離されるべき類いのものだろう。乱暴な言い方になるが、"それが楽しい"のであれば、別にあなたは"少なくともこの"映画でなくてもいいのだろう。脳をスッキリさせる方法は他に幾らでもある。
観賞後、横にいたカップルが"ラストのアレ"について、あそこがこの映画の最も面白いところで、語る余地があると熱弁して大盛り上がりしてたのだけど、全く共感できない。そこそんな大事か??

ほろ酔いでダラダラ書きましたが、形式先行・トリック先行の映画が自分に合わないかも?というだけのシンプルな話です。
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