Shu

インセプションのShuのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
待ちに待ったクリストファー・ノーラン監督最新作
「インセプション」を観てきた。
ストーリー自体はいたってシンプル。
寝ているとに見る夢を使って個人情報を盗み出す産業スパイ達が、
依頼によってとある企業人の深層心理にアイデアの種を“植え付ける”(インセプション)というハイリスクなミッションに挑むお話。

なんだけど・・・

発想はそれほど斬新ってわけではなく今までにも「ザ・セル」とかでやってたがノーランならではの仕掛けが面白い。
複雑なギミック、設定、仕掛けが張り巡らされているのでめっちゃ集中して付いていかないと自分が夢の中にドンブラコしちゃう。
実際、途中放棄して船漕いでる人もいたけど。
主人公コブには過去の悲しい出来事があり、それを克服しようと葛藤していくというストーリーも絡まっていく。
たしかちょっと前に観た「シャッターアイランド」のデカプの役もそんな感じだったなとか思いながら観てた。
つまりは「デカプ悲しい男シリーズ第二弾」と銘打とう。
観る前までは「夢の中に侵入してアイデアを盗んじゃう・・・」って聞いておいおいそのB級設定大丈夫か?なんて思ってたけどもう引き込まれてしまった。
もうひとつ危惧していたのが渡辺謙。また冒頭だけとか客寄せ的な扱いだったらやだなと思ってたけど今回はそんなことはなくがっつり絡んでた。
ってか謙さん渋い!
総合してとっても頭は使うんでちと疲れたけど私的にはとても満足のいく作品でした。



<以下ネタバレ注意>



最後のシーン。
後半になってある程度解ると最後、夢か現実か曖昧にして終わらせるだろうなと思ってたらほんとにそうなった。
誰もがコマ止まれ!って思ったはず。
ノーラン!!ここで切るか!!!!!No~~~~~!!!
って解っていたとは言え心の中で叫んじゃった。
夢から覚めるには夢の中で死ぬか、“キック”と呼ばれる寝ている自分を誰かにショックを与えてもらって起こしてもらうしか方法が無い。

誰かおれを“キック”してくれ!

(2010年07月18日レビュー転載)
Shu

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