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インセプションのTのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
駒は果たして、回り続けたのだろうか。
夢か、現実か。駒は止まれば良い現実であり、そうであって欲しいが、私の素晴らしくネガティブな勘は「止まらない」と判断しています。

我々が見る眠りの中の夢は理不尽だし、説明に詰まりますが、それを階層化している。

所謂、目覚めたらまだ夢の続きで、っていう体験をした方は多いと思う。
「階層」と分かりやすく説明されてるが、
私の場合は、マトリョシカ人形みたく、入子型かなとも思います。

コマについては、コマそのもの、トーテムが用を成しているのか迄考えました。

一つ大事なコトが、、、
コブの回想による、モルの死に関して。
現実と非現実の狭間で死を希求するモルに対して、飛び降りようとしているホテルの部屋の、180度反対側の部屋にいるコブは
「Step Back In Side」とジェスチャーをしながら説得する。アレではダメだろう。
更に、あんな平面形をするホテルを私は知らないし、恐らく存在しないだろう。
つまるところ私の勘ぐりでは、同ディカプリオの出演作、「シャッターアイランド」のような恐ろしい可能性もあり得るのではなかろうか?、、、、と。



そして「映画」と云う「夢」をつくり、演出していく、監督はじめとしたスタッフ達の、自己投影と覚悟もあるのではなかろうか。
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