のすけ

アクト・オブ・キリングののすけのレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
3.0
インドネシアで1965年〜起きていたとされるジェノサイドを、当時の加害者たちに再現させたドキュメンタリー。
こんな事件があったとはまったく知らなかった。

当時クーデター未遂事件を発端に、事実も
あやふやなまま「共産主義者は悪」というレッテルが貼られ、やがてそのレッテルは「悪は全員共産主義者だ」「共産主義者は殲滅せよ」という暴論にすり替わっていった。
拷問され殺害された人は数十万人〜200万人以上とも言われるそう。
権力者たちはプレマンというヤクザたちを使い都合よく共産主義者たちを抹殺していったが、「自分たちは捕まえろ」とは言ったが「殺せ」とは言ってない。と語っているようで、結果的に保身に走る権力者たちもプレマンたちの報復を恐れ罪に問えない。
大勢を殺してきたのに罪に問われることなく武勇伝かのように当時の殺しを語るプレマンの姿に愕然とする。
人はなぜここまで残酷になれるのだろう。