目に止まったので視聴
見ていて不快になる。けれども目を背けてはいけないものがここにはある
インドネシアで実際に行われた100万人もの大虐殺事件。その加害者に当時の様子の再現映画を撮影してもらい、その過程を撮ったドキュメンタリー作品。
虐殺をする事によって金持ちになった人々は得意気に当時の様子を語る。
こうすれば血が出なくて楽に殺せる。笑顔で語られる武勇伝。
この作品はカメラの前で演じる事、それによる変化を追ったドキュメンタリーでもある。
笑顔で話してた英雄譚が、ヒーローのはずの自分たちが、カメラを通すと残虐で醜い悪者になっている。
それに対して頭をひねる彼らはなんと滑稽で、皮肉だろうか。
ノンフィクションなのにフィクションの様な空気を纏った、不思議な雰囲気の映画。おすすめです。