このレビューはネタバレを含みます
政治もメディアも軍もやばい思想の国って怖いな。
全部のセンスが違い過ぎる。国ってより生物としての種が違う気さえするけどこれが人間であたしもこんな環境で育てばこうなるんだ。
でもやっぱ人間だからまったく罪悪感がないってわけでもなさそうで自分に言い聞かせるようにおれみたいなやつはどこにでもいる。とか酒と大麻で忘れられるとか言ってて寝ているときにうなされもする。
呪いや逮捕の脅威が無くなれば肩の荷が降りるとも。
やっぱり人を殺すという行為のやばさは理解してるんだなあ。
殺人から距離を置こうとする人開き直る人冷静に振り返る人色んな人が出てきてみんな狂ってるけどやっぱり殺人は人間にとってでかいんだ。
しんどい人ほど大丈夫なんともないよってやるもんな。
殺人の主導を握っていたやつに自分の父親が殺された話を笑いながらするシーン。
まじでわけわかんなかったな。
アンワルの内心が見えてくると
もう全部のシーンが重く意味を持つ。
孫に鴨に怪我させたことを謝らせるところとかすごいよ。小さいんだからかわいそう。と止めて、わざとじゃないんだごめんねと言わせたり
そんで大量虐殺のシーンを撮り終えるとついに
正直いうと後悔してる。って語りだす。
子どもたちの未来を考え、自分が殺してきた者たちの家族のことを考えだす。
そして自分が拷問され殺されるシーン。
アンワルは1人で見ずに孫を呼ぶんだけどやっぱひとりでは怖いからなのかな。
孫を行かせたあと
「俺が拷問された人もこんな気持ちだったのかな。」
って涙ながらに
「おれは罪人だろうか」
「報いを受けるんだろうか」
と吐き出し始める。
最初の実演現場に戻ったアンワルが嗚咽を繰り返しておしまい。
すごい映画を見たなあ
てか
みんな演技力すごくない??そんなもん???
子供たちは感情移入しちゃったんかな
まじ泣きしてたけど。
ドキュメンタリーぽくないアングルと配置と撮り方でおしゃれで見やすかった。