くるみ

ルートヴィヒのくるみのネタバレレビュー・内容・結末

ルートヴィヒ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2014/01/08
もうちょっとドイツ周りの歴史を予習してから見れば良かった。

まあ本当に王族に生まれたのが間違いやったね感に溢れるお方ではあったものの、王族に生まれたから芸術に耽溺できたんじゃん、という矛盾した生き様でした。
父からのプレッシャーから始まって、過剰な芸術賛美、戦争嫌い、性癖、おフランス大好き、人間嫌いなど、多くの要素を表現するエピソードが楽しかったです。

・鏡へのキス
・婚約の席で「甘いもの以外は食べないから下げろ」と侍従が言い、その後の乾杯で一人だけ先に杯を開ける。
・乗馬の練習場所
・ローエングリンの自分視
・引きこもってから、食卓に空の座席を設けるところ
・紛い物のベルサイユで花火ショーを途中退出

周りは、この狂王に何とか歩み寄ろうとしてるので、婚約者ゾフィが湖に飛び込むシーンは切なかった。
彼女を喜ばすためにプラネタリウムや月の虹を用意するところが良かっただけにな。
一番かわいそうなのは弟オットーなんですが、あの末路に自分の責任はあったと思ってんのかな。

壮年のルートヴィヒは役者が変わったんですが、青年時代のまま老けメイクでごまかして欲しかったです。
そのほうが映画のテーマ性とも合ってたでしょう。
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