Tommy

ルートヴィヒのTommyのレビュー・感想・評価

ルートヴィヒ(2012年製作の映画)
3.5
【2017.05.20.SAT】

何度観たことでしょう。
映画館で観てザビンタンブレアに
一目惚れした映画。

要塞としての機能を持たない
御伽のお城ノイシュバンシュタイン城。
それを作ったルートヴィヒ2世のお話。

映画なので美化されている部分も
あるのですが、
それでもルートヴィヒは繊細で
生まれてくる時代を間違えて
しまったのかなぁ…と思ったり。
現代において芸術は高く評価されて
いるから。

でも情勢を考えずに散財は
よろしくないですね。
お父さんは倹約家だったのに…
反動かしら?

ザビンの演技がすごい。
繊細で壊れそうな一面と、
でも信念を貫こうとする強引さとを
表現している。
戴冠式前のひとり葛藤するシーンが
すごく好き。

若い頃はイケメンだったルートヴィヒも
往年は虫歯で歯はボロボロだし
だいぶ太ってしまうし…なんですが
それを最後まで細身のザビンが演じるのは
やはり難しかったんですかね。
途中で俳優さんが変わってしまうのが
少し残念…

2時間半越えの大作なので
少し疲労感も感じるのですが、
映像として綺麗な作品。

ローエングリンを読んでから
ノイシュバンシュタイン城に
行きたかったなぁ…と思ったり。

トムシリングの狂いっぷりがさすが。
兄弟でもあんなに身長差が出るのね…
と気になってしまう。
Tommy

Tommy