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エージェント:ライアンのseriFilのレビュー・感想・評価

エージェント:ライアン(2014年製作の映画)
3.2
「君は、もう分析官じゃない、今日からエージェントだ」とか、これもんでセリフを言うケヴィンコスナーなわけですけど、本作のウリは、アクションよりも賢さ、とは言え、アクションだって欲しいよね、的な、そこはかとないブレがあります。「海兵隊員だったから助かった」なんて、びみょいエクスキューズなセリフで済ませていましたけど、確かに彼を無敵にするわけにはいかないのはわかる。でも彼に襲いかかるピンチをどう切る抜ける? はじめて人を殺す、ういういしさ、煩悶など見せてくれましたが、いっそ、海兵隊員としてもスペシャルだった設定で、のびのび無敵のエージェントでも良かったんじゃないか。
あるいはまた、本作の大きな見せ場だったはずの、あの複数のパソコンを同時に見つめながら、モニターに向かうスタッフたちに次々と指示を出し、ダーゲットを突き止めていったシーンをもっともっとお金も時間もかけて演出できたら、あまたあるエージェント系作品とは違うものができたんじゃないか、とか、思ったり、思わなかったりしました。
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