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アイム・ソー・エキサイテッド!のakrutmのレビュー・感想・評価

3.0
ペドロ・アルモドバル監督には珍しいコメディタッチの映画。3人のオネエキャビン・アテンダントを中心とした機内での群像劇なんだけれど、全ての面で中途半端。他のアルモドバル作品のぶっ飛び感を知っている人にとっては、この映画は全然ぶっ飛んでいない。この映画でも「性」に関する話題がいろいろと出てくるが、他の作品ほど過激ではなく、かなりおとなし目である。コメディとして見てもあまり面白いとは言えないし、シチュエーションはパニック映画であるが、もちろんパニック映画ではない(危機感は0)。ペドロ・アルモドバル監督の作品は見る人を選ぶけど、この作品は万人向けに作ったような日和見感を感じてしまう。

内容的には私に合わなかったが、最初のワンシーンだけに出てくるペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラスをはじめ、CA役のハビエル・カマラ、乗客役のセシリア・ロス、ロラ・ドゥエニャスなど、アルモドバル作品におなじみの俳優がたくさん出てくるので、その点は楽しめた。
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