ワヤ

ホドロフスキーのDUNEのワヤのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
4.0
DUNEの予習として視聴。

あのスター・ウォーズより前にビッグプロジェクトとして立ち上がったDUNEが頓挫するまでの顛末を描いたドキュメンタリー。
ホドロフスキー監督の作品を観たことはありませんが、おそらく自分とは全く逆の考え方をする人だなぁと興味深く観ることができました。
ホントに直前まで作られたためか、細かなカット割りまで考えられたイラストが多く、それをアニメーションで動かしているのでバンドデシネを観ているような満足感もありました。

以下、仕事柄の私見。
作品作りは正解がないんだから、コスト(時間やお金)をかければかけるだけ良くなるのは当たり前。
コストも考えて作品を”世に出す”ことが監督の責務のはず。
予算大幅超過で、映画も20時間になるなんてのたまって、プロジェクトを頓挫させてる時点で監督失格でしょう。(アーティストとしては超一流なのかもしれませんが)
映画会社が悪い、果ては金が悪いみたいな責任転嫁もしてましたが、商売としてやってる以上、赤字になると判断されるのは当たり前。

最終的に作品は世に出なかったけど映画業界に影響を与えた、みたいに良い感じで締めくくってましたが、世に出たSWの方が何千倍も多くの人々に影響を与えたのは自明の理なので、この「ホドロフスキーのDUNE」に関わった人への慰めでしかないんじゃないかな。
ワヤ

ワヤ