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ホドロフスキーのDUNEのべるーしのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
4.0
前に見たDUNEに続きこちらも鑑賞。デヴィッド・リンチ版以前の企画についてのドキュメンタリー。

今尚語り継がれる幻のSF超大作はどこまで製作が進み、如何にして製作中止となり、ホドロフスキーを始めとしたスタッフらは一体何を思ったか?

噂には以前からよく聞いていた10時間にも及ぶ幻の長尺映画DUNE。こんな尺の映画は珍しいくらい。SF映画ならそんなに長かろうが飽きない筈!と思いきや実現したのは二時間半のデヴィッド・リンチ版。

しかしこのホドロフスキー版DUNEがどれ程壮大でどれ程伝説的でどれ程画期的だったか。恐らく実現していればそれはそれはスターウォーズどころのものでは無かっただろう。どのスペースオペラよりも偉大な映画になっていた筈なんですが、現実とは非情ですね.......

で、画期的なのはやはりデザイン画にあり。宇宙船のデザイン画が兎に角斬新です。他のSF映画なら大体銀色一色の宇宙船がテンプレですが、この幻のDUNEでは毒毒しいカラーリングであったりと今の視点から観ても中々ぶっ飛んだものでした。
もし実現していればスターウォーズも全く違っていたりして、とも考えてしまう。

特に尺ですよ尺。10時間ってwww ゴッドファーザーパート2の三時間半でもうお腹いっぱいだってのにその倍の時間も観ないとならないのかww けど、普通のSF映画から大きく離れた表現があったでしょうからそれでも観たかったと思える不思議。

そしてデヴィッド・リンチ版は終盤の約1分間だけ触れられたかと思えばケチョンケチョンにされる始末。俺は好きだよ(必死のフォロー)


さて、DUNEはドゥニ・ヴィルヌーヴによるリブートが公開予定です。リンチ版のレビューで述べた通り、何と言ってもノーラン新作のオファーを蹴ってでも参加したハンス・ジマーの音楽とヴィルヌーヴ特有の作家性であの世界観が観られるという点こそが一番の注目すべきところですね!ランボーの次に期待しております(おい)
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