色んな意味できつい描写も少なくなかったけど、好きな映画だった
ちょっとカウリスマキ的だけどもっと生々しくて、合わない人には合わないと思う。
ゆったりとした景色と、定点で撮られる舞台。陽気な夏の太陽と、黒人の黒い肌、焼ける白人とココナツオイルの匂い。
誰も悪者じゃないんだけど、でもやっぱりそれぞれの事情や欲望が痛々しい
ケニアの少しだけ窺い知れる現状と、白人の差別的な態度がきつかったし、空っぽになってしまうのも悲しい。同情するというわけではなく、ああこうなっちゃうんだなーっていう。
ただ、性欲で動いてるのかというとそうではないし、罪であるかというとそういうことでもないと思う。心の隙間を埋めたいという感覚は理解ができるし人間らしいことだろう。