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トム・アット・ザ・ファームのleylaのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

年末ドラン祭り。
グザヴィエ・ドラン監督&主演による同名戯曲の映画化。終始、重くてまったりしています。

田舎の閉塞感が、こんなにも人の心を狂気へと導くのかと恐ろしくなるサイコサスペンス。
ドラン演じるトムは、恋人ギョームの葬儀のため田舎へ向かう。そこで亡くなったギョームの兄にDVを受け、身も心も支配されて家に帰れなくなる。
 
DVによってマインドコントロールされているのか、ストックホルム症候群のような愛の形なのか。観る側に委ねられます。
DVする兄よりも、いろいろ知っているのに無知な振りをしている母親が一番怖かった。
そして兄もまた、いたたまれない日々を送っている悲しさが痛い。

最後のシーンにエ~ッ!となり、さらにエンディングの曲と兄のジャンパーで、エ~ッ!隠れテーマまであったの?!となった。

余談ですが、むかーし観た映画で、ハイウェイを下りて知らない街に入り込んだら、街ぐるみでそこから出してもらえなかったというのを思い出した。タイトル忘れたけどあれは怖かったなぁ。
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