木曜日31

トム・アット・ザ・ファームの木曜日31のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドランの言う通り、余計な説明を排除した作品だったので、どこまで自分が解釈出来たのかはわからないけど、ストックホルム症候群に陥っていくふたりを観ていると、哀しさとか孤独感とかで、どうしようもなく悲しくなった。
誰もいない広い大地にふたりきりのフランシスと母は本当に狂い方がおかしくて、そんな中に飛び込んで帰れなくなったトムも、フランシスといる事によって少しずつ崩壊していって、そんな怖さを音楽とカメラワークが一層引き立てていた気がする。

後半サラが来た事で、3人がどれだけ狂ってるのかがよくわかる。サラとトムが外で話をしているときの、牛の事を話すトムの目が完全に病気でそれがこの映画の中で一番印象的だった。
トムの目が覚めてよかった。