きー坊

激戦 ハート・オブ・ファイトのきー坊のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2020年46本目。再鑑賞2回目。ダンテ・ラム監督作品に纏うスポ根感が好きすぎて再鑑賞📽

犯罪歴もある元ボクシングチャンピオン、父親の事業の失敗で家が破産してしまった元御曹司、不慮の事故で息子を亡くして娘を育てている精神不安定なシングルマザー。それぞれが抱える傷、悩みを乗り越えて、再生するお話。

初見の時はスーチー(エディ・ポン)に感情移入していたけど、今回はどちらかと言うとファイ(ニック・チョン)に感情移入することが多かった😌
今回印象に残ったポイントを記録しておきたい🖊

【印象に残ったポイント】
1.シウタン(クリスタル・リー)の健気さ
精神不安定な母・クワン(メイ・ティン)を支えながら暮らしているシウタンが健気すぎる!母親への気遣いがかなり細やかな子だなと感じた🥺
あと、ボクシングジムでのファイとスパーリングするシーンの「私はできる!」って言うシウタンが本当可愛すぎる☺️

2.「戦う理由を忘れるな」
あるシーンでのファイのセリフ💬何かに挑戦する時はその理由を忘れちゃいけないと教えてくれる、シンプルな一言だと思う💭

3.雨
後述の色彩と同じく、登場人物の心や立ち位置の変化を表現していて、特に不安などを表す記号だと思っていた。
だけど、今回見ていて感じたのは「孤独」も表現しているなとも思う。それも不安に襲われて感じる孤独だけではなくて、挑戦するものが挑む過程で感じる孤独とか、もっと広い意味の孤独を表してるのかなと思った🧐

4.色彩
格闘ものって色彩が割と淡白なイメージがあったけど、改めて見たら色彩ポップな格闘ものだった😳
登場人物の心や置かれている立場の変化をカラー→モノクロで表現するといった色彩表現もそうだけど、光の入れ方とかもオシャレだった👏

5.ファイのMMA参戦
スーチー、クワン、シウタンそれぞれの思いを背負ってMMAに参戦するファイ。背負い方が生半可じゃなくガチすぎて😭
年齢のせいにはせずにスーチーと同じ質のトレーニング積むし、病院へクワンの様子を見に行くなどしてクワンへの気遣いは忘れてないし🤦‍♀️
シウタンが1歩進むために、自分もガチで立ち向かっているのがスポ根の極みで最高だった👏👏👏

その他、ファイとクワン、シウタンの交流が描かれるドラマシーン(3人で家の壁にペンキ塗るくだりや、月餅のくだりは微笑ましくて大好き!)とか、スーチーなどMMAのファイターたちの肉体美も見どころになるかなと思う💭

ロケ地もマカオなので、行ってみたいとなるかもしれない🧐
初回鑑賞の後、実際にマカオに行ったけど、グランド・リスボア見ただけでMMAのシーン思い出してテンションが上がってしまったし、聖ポール天主堂跡に着いた瞬間にスーチーとファイが自主トレしてた場所だって感動して泣きそうになった。

ご時世もあって、少し活発に動くことが難しい部分も出てくると思うけれど、4月から新たなステージに進んだり、挑む人には特に見てほしい1本🎬
きー坊

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