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マチェーテ・キルズのoden8のレビュー・感想・評価

マチェーテ・キルズ(2013年製作の映画)
3.9
B級映画界の神話"マチェーテ"の続編。
"マチェーテ"がなかなか無料にならないので、こちらから鑑賞。
そもそも、"マチェーテ"という作品の誕生からして面白過ぎる。映画"プラネット·テラー イン グラインドハウス"内の偽予告編を長編作品にしてしまおうという茶目っ気に痺れてまうよねん。

B級映画の中のB級映画。"オレの面白いモノを余すことなくトコトン魅せてやるぞぉ〜い!!"って気合いの入り方が、メジャー作品に引けをとらないの。いや、鑑賞者に一切媚びる気がない潔良さというか。どメジャー作品への皮肉にも似た愛情と負けん気で溢れているのよねん。
何より、"面白いモノ"が全世界の中学生男子から高校生レベルなのが堪らんのよん。どことなく、"銀魂"とかに通ずるモノを感じるのね。

鑑賞中に抱く、"僕はこの作品に何を求めてんやろかぁ?"という下らない疑念がエンドレスで。それが、心地よくなってくる不思議。
"くだらねぇ〜ん!!!"が、"癖になる〜ん💞"へ変わる快感がいいのん。

ストーリーの展開も、王道の復讐ミッションものを真面目に茶化してきてるのよ。これを伏線の回収と言っていいのかわからんけど。フリとオチのもってきかたにも、センスをビンビンに感じてしまうの。3Dメガネのくだりやバトルブラなどの小ネタのバラまき方とかも、賞レース仕様の漫才かの様に計算され尽くされていて。ボケガトリングガンで鑑賞者を飽きさせへんのよね。

気合いの入り方でいうと、キャスティングも厳ついよね〜。ガガ様の使い方とか贅沢の極みやないかぁ〜い。

そして、この作品も…本編よりも偽予告編のが面白そうという。

てか、この作品はB級映画の仮面を被った…メジャー級映画だよねん。

遊び心の大切さを教えてくれる作品。

Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 5
Picture(画) 4
Acoustic (音) 3.5
23-74
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