このレビューはネタバレを含みます
ネットもリアルも光があれば闇もある。
白雪姫要素は無いが、「赤毛のアン」を読み返したくなった。
メディアリテラシーは今でこそ理解されるようにはなったが、情報化社会において情報の取捨選択が個人に委ねられているとはいえ、一般認識において、影響力のあるマスメディアの意見が正しいとされるような暴力的な同調圧にマイノリティーな自分の意見を殺すのは、自己主張しない日本社会特有の恥だ。
皆気付いているけど誰も変えようとしないのは、殆どの場合自分の意見が自分一人の意見だと思っているからだ。自分一人の意見だと思うのは、意見しないからなんだけどな。
悪人として描かれていた主人公がやっと出てくる中盤以降の答え合わせは、他の風評被害もこういうのあるんだろうなと思わされた。
秘密や噂を簡単に漏らす低い民度では、炎上なんて明日は我が身。SNSは最大出力の拡散力を持つ事を理解して使わなければならない。
昔はアングラな情報ソースといえば某大型匿名掲示板だったが、物語に密接に絡むのが匿名でも個人を特定できるツイッターだけなのは、映像的インパクト優先にせよ、違和感があった。