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7番房の奇跡のmaomeiのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2013年製作の映画)
3.8
今年どハマりした「新しき世界」とセットでよく観た予告編だったのと、涙の予感あって観賞。多くの方が韓国版「アイアムサム」と言われているが、そこに「ダンサーインザダーク」のほの暗さと、国家権力の理不尽さをミックスした韓国テイストは特徴的だと思います。

ストーリーは極めてファンタジー、というか出来過ぎ感に否めません。けれど、奇跡が起きるところと起きないところを最後の一線でちゃんと分けるあたりは、ある意味ハッと現実に返る瞬間で、韓国映画らしいかも?(邦画だと、全体を押し流すようにご都合主義に持ってかれることが多いので)

ただ、そういう粗やツッコミが気にならなくなる位、父娘の演技は良かったですし、7番房のおっちゃんたちや刑務所の人たちは皆良い人だし、そこにフォーカスしたヒューマンドラマとして、最後は気持ちよくホロホロと涙を流せたので良かったと思います。
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