B級カルト映画ファンとして推したい作品。
観始めはただの鬱学園モノかと思いきや、後半ドンデンからのスピード感と世界観に興奮。
タイトルでもあるキーワードが「意識の解放トリガー」と考えると合点が行く展開であり、オチも綺麗に収まる。
社会の中で構成されている集団意識や規範なりは無意識下で連携されており、それらの最小単位である個々の理性がそうした規範ある全体意識をコントロールしているものだと考えているが、これが作中の主人公のように個人のなんらかのトリガーによって既存社会を大きく変質させる可能性は何時でもあり、恐ろしい事だと感じたと同時に製作者のアイディアや発想は非常に尖っていて面白いと思った。
学校の屋上から空に手を伸ばしながら落下する女子生徒のシーンはserial experiments lain の冒頭シーンと被り、オマージュとも取れるがどうなのだろうか。
このfilmarksでの全体評価は低いが、個人的には好きな作品である。
