バナバナ

武士道シックスティーンのバナバナのレビュー・感想・評価

武士道シックスティーン(2010年製作の映画)
4.0
前半は、香織と早苗のキャラクターが漫画みたいで、これはダメな奴かも…と、最後まで観れるか心配したのですが、
後半くらいから、香織が楽しそうに剣道をしている早苗を見て、自分は何の為に剣道をしているのだろうか?と自問しだしたところから、俄然面白くなりました。

香織は、父親に認めてもらいたいだけなのか、他の物を捨ててまで(友人関係など)剣道に打ち込む意味はあるのかと、
親に敷かれたレールの上を歩いて来た子が、思春期になって悩む姿がしっかりと描けていました。

ボクシングの亀田4兄妹とか、東大の医学部に子供4人を入学させた佐藤ママとかって、子供達全員が同じ道を進んでプロになったり、医学部に入ったりしているのだから、きっと厳しいだけじゃなくて、メリハリをつけて子供を導いているのでしょう(亀田さんとこは、練習意外は父親は優しい、と子供達がテレビで言ってました)。
この映画の香織の父親は、香織の兄も剣道を辞めているところからすると、この時点では子育ては失敗気味な感じがします。
でも、香織が悩みだしてからは、ちゃんと反省しているので、やっぱり良いお父さんですね。
部活のことだけじゃなく、家族関係も描いていたので、よくありそうで意外と深い内容だったと思いました。

P.S.波瑠ちゃんは、やっぱりショートヘアの方が似合うわ!
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