OASIS

泥棒は幸せのはじまりのOASISのレビュー・感想・評価

泥棒は幸せのはじまり(2013年製作の映画)
3.4
クレジットカードの情報を盗まれたビジネスマンのサンディが、犯人である女性ダイアナを捕まえて警察へ引き渡す為奔走するコメディ。
「モンスター上司」のセス・ゴードン監督で、ジェイソン・ベイトマン、メリッサ・マッカーシー共演。

全米で大ヒットした「IDENTITY THIEF」に邦題が付いてDVDスルー。
近年、米ではカードや保険等の個人情報が狙われる事件が多発していて、文字通り「アイデンティティ」が盗まれるという、題材的にはフレッシュな内容の話。
主役のジェイソン・ベイトマンは「モンスター上司」でもそうだったが、非常に真面目に見えるルックスゆえに巻き込まれ型の主人公には適役。
真剣な顔をしているだけで笑えてくる。
メリッサ・マッカーシーは「ブライズ・メイズ」と同様に、横に居るだけで人をイラつかせる才能の持ち主だが、次第に寂しさを露呈させていくそのギャップの演技は素晴らしかった。
R-15指定らしく下ネタもあるが、それはダイアナ一人に一手に担わせ、サンディだけは真面目を貫き通しているので下品になり過ぎない所も良い。

そして、ダイアナを追う取り立て人にまさかのロバート・パトリック。
この人なら何かしてくれるのは間違いないと期待すると、やっぱり最後に見せ場もある。
その分、もう二人の追手のキャラクターが弱い気もしたが、綺麗にまとまっているので見て損は無し。
大笑いできるかは別として。
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