たに

蝋人形の館のたにのネタバレレビュー・内容・結末

蝋人形の館(2005年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

小学生の時に初めて観てトラウマになった映画。
その後中学の時にホラー鑑賞会ということで2回目の鑑賞。
今年入って夏、ホラー特集をやっていて3回目を観て、その時に初めてヴィンセントの顔ってかっこいいなと思う。その後はエスターを観た。
そして秋に借りて観たら、伏線張りすぎて、双子がかわいそうでボロ泣きしながらみた。4回目にしてやっとこの映画の良さに気づくというね……。
最初、子供がシリアルを食べてるシーンで、親がしていた指輪をして、親が呑んでいた煙草を吸っていた(銘柄は知らない)のは、虐待(ちょっと微妙だけど)されていた兄のボーの方という。
弟は顔が醜いのに、才能があるというだけで親から愛されて、そんななのに親がしていたことをやっているのは、それでもやっぱりママが好きだったからなのかなあと。
ボーが話していた双子の話では、子供たちは里子に出された、とあるけど、ならママが死んだのは二人が子供の時なのかなあ、いつママを、人を蝋人形にしだしたのだろうとか。
弟のヴィンセントは才能があるだけだから人殺しはしたくないんじゃないかなあとか、でも双子だからやっぱり考えが似るんだろうか。
最後のシーンの、散々今まで化け物とか言われていたのにも関わらず、兄が死んで悲しむ弟は、何を思いながら今まで一緒にいたんだろうとか。
とかとか……色々考えてしまうんですよ。
そして産まれてきた時と同じ形で死んでいく。ただ最後、顔は二人とも同じになりました。

そしてEDの、My Chemical RomanceのHelena…。これ、大切な人が亡くなった時にそばにいられなかった喪失感を歌った曲らしくて(あくまでらしい)、それを踏まえて歌詞の、So long and good nightを聴くとボロ泣きしてしまいます。
オタクだから無駄に色々考えてしまうのですが、そうでなくても楽しめる作品だと思います。挿入歌も大体かっこいい。ニックもかっこいい。
チラチラツッコミどころあるので4.8だけど、ストーリーとしては100点にしたいです。この監督の映画はおもしろい。
たに

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