うら

それでも夜は明けるのうらのネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

過去の出来事を取り扱う映画は見たことがあるけれど、ここまで時代の空気感を味わえた作品は初めてだった。

見ている人も、出演している人も経験したことが無いはずの、
奴隷制度が当然とされた世界、
白人の所有物としてのアフリカ系アメリカ人、
アフリカ系アメリカ人を所有物としてしか見ていない白人、

この作品で表現されているすべてが、現在では資料からの情報でしか学べないものであり、この作品が残ることで、観た人はもっと能動的に歴史を知ることができると思う。

ラスト、自由黒人と証明されてソロモンはやっと解放されるが、たしかにソロモンが家族のもとに帰られたシーンはとても感動したが…。残された他の奴隷たちは結局救われないし、「感動のラスト!スッキリ!」じゃないところもこの作品の良さ、というか歴史を忠実に表しているのかなと感じた。

あと、ルピタ・ニョンゴにすごく惹き付けられた。調べるまで、12~15歳とかだと思っていた。
うら

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