狭い小屋にひしめき合いながら眠る黒人達。
手紙を書きたくても、インクが無いのか上手く書くことさえ、ままならない。
そして話は12年前、1841年に遡る。
バイオリン奏者のソロモン・ノーサップは
妻と2人の子供を持つ父親。
この時代では裕福な暮らしをしている”自由黒人”だった。
バイオリンの才能を認められ、仕事をするためにワシントンへ向かうノーサップ。
2人の紳士と酒を飲み交わし、酔いつぶれ
目を覚ますと手足が鎖につながれていた…。
正直、いままで観てきた奴隷制度を扱った映画の中で1番キツかった、、
奴隷を人を物として扱うことが許されていた時代
当たり前のように人間を所有物とすることに
強い憤りと悲しい気持ちになりました。
目を背けたくシーンが多く、特にパッツィーに
鞭を打つシーンは酷すぎて辛すぎて…
唯一の救いはブラッドピッド演じるバス。
彼が出てきた時はうれしかったなぁ
この時代に、こういう風に考えを口に出せる人もいるなんて。
アメリカ人では無い、南部の生まれでは無い
彼だからこそ感じる、奴隷制度への違和感。
行動することは、本当に怖かっただろうなと思います。
彼が信念を貫き行ったことは本当に素晴らしい。
しかし、多くの救われなかった人達もいる事実
12年という、とてつもなく長い奴隷生活。
最後ソロモンは馬車の上で何を思ったのだろう。
ソロモン・ノーサップ本人が書いた実話だからこそ伝わる現実の奴隷制度。
とても考えさせられました。