すん

それでも夜は明けるのすんのネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アメリカ史を勉強していて、世間的にも人種差別問題が再度注目されていることもあり、バックグラウンドの理解を深めるために視聴。したらしいです。

黒人が、人間ではなくモノとして存在させられるという状況。あまりに理不尽な扱いと仕打ちだったが、恐らく、これ以上のことも優に行われていたのではないかと思うと。
なぜ同じ人間を対等に扱うことが出来ないのか、選民思想を持つ者の思考回路はどうなっているのか、疑問というか半ば怒りのような感情も湧き出てきた。
人間でないのはむしろ彼らの方だと。
ただ、怒ってばかりでいけない。
なぜ彼らは差別するのかを、理解する努力も必要だ。
本来ならば、人を売り飛ばし、コキ使い、慰め物とし、肉が見えるまで鞭を打ち、そんなこと心が痛んで出来るわけがない。
そんなことをしては人間性が荒む。エップスはその良い例だ。
小さい頃から黒人は下劣なものと教わってきたら、もしかしたら私だって危ないが、そもそも親という人間がそんな思考に陥るはずがない。本来ならば。
利益に目が眩んだのか、突然変異で狂った奴の考えが広まってしまったのか、ただ、怖いだけなのか。
自分が、人間としての尊厳を持てていることに感謝するとともに、なぜこのようなことが起きてしまったのか、よく考える必要が、私たちにはあると思った。
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