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それでも夜は明けるのNのネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人が人を所有する事に何も疑問に思わない怖さ。
奴隷制度、暴力、鞭打ち、どのシーンも見ていて辛くて恐ろしかったが、何よりも恐ろしいのがこの映画が事実を基にしていることだった。

その日までは普通に仕事に行き、家族と暮らしていたのに、ふとした瞬間に奴隷となり、今まででは考えられない扱いを受けるとか、もし自分の身に置き換えて考えてみると寒気がする。

冒頭から2時間、重々しく悲痛な場面が続くので、ソロモンが家族の元に帰って許しをこう場面では、会えて良かった…という感情と、お前は何も悪くないんだよ!と目頭が熱くなった。

数年間を失い、子供達の成長を見届ける事ができない辛さ。
ただ数少ない帰れた側の人間になれただけでもソロモンは幸運な方なのか。

ブラッドピッド、ガンバーバッジ、マイケルファスベンダー、ルピタニョンゴと脇の俳優達もめちゃくちゃ豪華で見応えがあった。
特にマイケルファスベンダーのエップス。
奴隷を所有物と言い張り、パッツィーに執着する姿は人間の弱さも見えてリアリティがあった。

奴隷制度とは縁遠い日本で生まれる事ができた事へのありがたみと、映画ながらもこういった実際にあった事を知る事ができて良かった。

2024 136
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