トニー

それでも夜は明けるのトニーのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.0
他人事とは思えない。閉じた社会での閉じた論理というものは恐ろしい。一般的には"こんな酷いことが実際にあったなんて許せない!"という感想が多数派ではあると思うのですが。。。こういった社会の中で自分が絶対に悪に染まらないかというと、僕は自信を持ってYESとは言えません。周りに流され、人はいつでも凡庸な悪に染まりうると思うのです。ここにこの物語の恐ろしさがあり、奴隷問題に関わらない普遍的なテーマ性があると思います。見る側はもちろん被害者側に感情移入するのですが、こういったところまで想像力の翼を広げて欲しいなと思います。
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