マ帆

それでも夜は明けるのマ帆のレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.0
‪家族の元に戻りたい一心で "それでも夜は明ける" と信じ続けるソロモン。しかしどんなに黒人奴隷が虐げられようと当たり前のようにまた夜が明ける。勝手に売り飛ばされて勝手に買われ、知らない人が儲かる世界。名前、人権、プライドが奪われ、人によっては屈辱という感覚すらも忘れてしまう、本当にある国の本当にあった実話。‬

2014年のアカデミー賞作品賞受賞作。
Filmarksでアカデミー賞のページを観る度気になってたのとルピタ・ニョンゴ目当てで観たがーーー辛いーーー、『カラーパープル』や『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』等のブラックムービーを観る度「昔の辛い話を観たところで何になる?」と思いかけてしまうのはあまりの辛さゆえでもあると思うのだけど、こういう事実があった事、それが今でも根付いてる事、現代でも理不尽な差別は全く消えていない事を認識しなきゃいけないのだと思う💭

「自由黒人の証明書」なんてものがあった事や「白人が被告人の裁判では黒人が証言台に立つ事は禁じられている」なんて法律も初めて知って唖然。

差別の話を聞く度Gleeレディー・ガガ回のBorn This Wayを思い出す。差別される側は何も悪くない、この道に生まれただけの自分と同じ人間を何だと思っていたのか 。。。エンドロールでブラックバックに浮かび上がる事実が1番重いのは最早あるあるですね。

セリフが無い時間(表情だけの演技)の多さと、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ブラピ達豪華キャストさえも出番が終わったらそこで退場させる感じに監督の本気度を感じた。

そして始まった瞬間から音楽が良すぎて慌ててネックスピーカー付け没入した、エンドロール、音楽を血眼で探した、案の定ハンス・ジマーでした👏🏼👏🏼👏🏼👏🏼
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