それでも夜は明けるのyuckysaidのネタバレレビュー・内容・結末

史実をもとにつくられた作品なんだけど、映画のエンドで“ノーサップはその後、かくかくしかじかで晩年はこうで、いついつこういう理由でこの世を去った”というような、実話を描いた作品によくある主人公のその後のくだりがなかったから、このソロモン・ノーサップという人がその後どうなったのか、気になって調べてみたんだけど結局分からないままで。ひょっとしたら、エンドロールの“彼が拉致を実行した男たちを告訴しようとしたが失敗した”というのは、その告訴しようとした男たちに酷い仕返しをされた（死に至るような）から告訴できなくなったんじゃないか、だから、あるはずの“その後”が描かれてないんじゃないか、と。
人種差別とか、黒人からみた白人の残忍さとか、そうした、黒人の爆発しそうなまでの感情の主観的描写というよりは、確かに酷いけどそういう時代だったんだよね、というどこか客観的な感覚を有しつつ史実を描いたという印象の作品。