Josephlix

大統領の執事の涙のJosephlixのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【What?】
・映画で知る歴史、社会運動
・より良い世界、生きやすい社会とは?
・オバマ大統領就任がアメリカに与えた影響とは?

【So What?】
・映画は歴史やその時代の熱量をイメージするのにとても役立つ。小・中・高校の社会の授業はまず映画を宿題にしたら良いんじゃないかな。史実と異なることもあるし、エンターテイメント化されているかもしれないけど、歴史の中には多くの人間がいて、感情があって動いている。今回の執事は34年間、7人のアメリカ大統領の傍にいた人間であり、歴史が動き、その人と周りの人間がどのように生きていくのかがわかる。想像の範疇かもしれないが、想像できることでもあることは、歴史をより理解する上で必要なことのように思える。

・いつも、いつの時代でも欲する社会や環境を得るために、世界のどこかで誰かが闘っている。今これを書いている今まさにこの時も、ウクライナとロシアは戦っている。自分自身、何かを得るために世の中に働きかけたことがない。きっとそれで十分に満たされているからかもしれない。声をあげた経験はないし、民主主義の国に生きる人間として声をあげようと思ったこともない。主張したほうがいいこともあるだろうけど、今この国にどんなことが起こっているのかもよくわかっていない。わかろうとしないわけではないが、自分ごととして捉える感覚を持てないでいる。人はいつどのタイミングで、社会に関心を持つのだろう。自分は完全な平和ボケなのか、まだ大人になりきれていないのか、歳を重ねるごとに社会への興味や好奇心が薄くなっている気がする。

・映画のラストでアメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生する。同じルーツを持つアメリカ人は、この瞬間どんな気持ちだったのだろう?逆に、白人至上主義と呼ばれる人たちは、どのように見ていたのだろう。オバマ政権では、一体に何が起こっていたのだろう?普段から日本だけでなく、世界の動きを、現地の人の気持ちを含めて知って、関心を持てるようになりたい。

【Aha!/Next Action】
・アクションやコメディだけでなく、もっと歴史的な、社会的な映画もたくさん観よう。そして、自分の考えをアウトプットしよう。
Josephlix

Josephlix