Itotty

大統領の執事の涙のItottyのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

なぜ差別が生まれるのだろう。

肌の色が違うだけで、父親を殺された少年は、自分の本音で語ることを自制した。
黒人は黒人としての生き方をすべきなのだと。

やがて妻子ができた彼は、縁あって大統領の執事にまでつき、数々の大統領につかえていく。

執事や掃除の職は、黒人ばかりだ。ただそれは差別というだけでなく、自分達が他よりも気品が高くマナーがあるという自負があっただろう。どんな生い立ちであれ、努力と振舞いで信頼は勝ち取れると。

でも彼は気づく。息子の姿を通して。
本当の自分の気持ちは何なのか。本当にあるべき社会は何なのか。


映画中、彼に涙はほとんどなかったと思う。それが、この国の歴史なのだ
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