はれりーまん

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のはれりーまんのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 スターウォーズは大好きなんだけど、JJアブラムシはいま一つなので、ある意味冷静に見れた(笑)
 SWは、政治的に安全な映画だ。親も安心して見せられる。ディズニーも政治的に安全。アブラムシもそう。フォースの暗黒面と言いつつも、きたないものをいっさいきたなく見せない(いつもだけど)。美しすぎて、暗黒面に落ちる動機が薄い。それだけじゃないけど、いろいろとリアリティがないのだな。SWにそんなものいらないって話もあるけど、その世界に入るための鍵になるようなものは絶対的に必要。旧作からの継承だけでは、ただのノスタルジックな映画になっちゃう。今回、ワシにとって、それは主人公のレイだった。あの匂ってきそうな汗臭い美女、あれがあったから入れた気がする。キャスティング最高!
 実は、どうしても、受け入れられなかったシーンがある。レイがカイロに捕まったところの2人の攻防。あれ、入れません。どうしても一歩引いて見て、滑稽に感じてしまった。あそこだけは差し替えてくれ(笑)。まあ、それが尾を引いたのか、カイロがずっと一人大根な印象で、まいった。ハンソロの無駄死にっぷりもいい、レイアの年取りっぷりもいいのに・・・(ああそういえば、この親子の描き方の薄っぺらさも大丈夫か。)

 さて、全SWファン同様、アブラムシのSW愛はしかと感じた。しかしだな、歴史は繰り返す?、そのこと自体はいいのだけれど、これだけ映画の氾濫した現在にいたっては、量産型チックに見えてしまう。アブラムシだし余計に。何というか、これまでこのシリーズに感じていた、稀有な何かを感じなくなっている。小学校入る前、映画館で見た初めての映画が「帝国の逆襲」であるワシにとって、ノスタルジーに陶酔するには、もはやこれ以上ないという内容だからこそ、次どうすんのって不安になっちゃった。