そーた

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のそーたのレビュー・感想・評価

4.4
偉業は神話へ。

ハビタブルな惑星がごっそりと発見されたという驚きのニュースが少し前にNASAから発表されました。

宇宙生命体に星間航行、人類移住···
あぁ、夢が広がりますね。

ただ、どんなに宇宙が広くたって、
スター・ウォーズほどに熱狂できるものはこの世には存在しないと言い切ってしまっても、
恐らくこの先の人生でその発言の責任を取らなくても良さそうに感じてしまう。

こんな度を越した過剰な期待と制作サイドの情報統制という焦らし戦法が見事に融合した結果、
異様なまでのお祭りムードとなった2015年12月18日、エピソード7公開日。

いつもは閑古鳥の映画館に、
想像を遥かに越えた来客数。

何だかうれしい気持ちが込み上げてきたのを、まるで昨日のことかのように覚えています。

そしてそして、今年はついにエピソード8が公開。

突然の制作発表でファンを歓喜させたこの新シリーズが果たしてどこへ向かうのか。
エピソード8はまさにその分水嶺となるでしょう。

僕の頭の中では妄想が妄想を呼んで、出来上がったその筋書きはもはや傑作レベル。
でもここでは敢えては語りはしません。

ただエピソード7を見てからの日々の煩悶。
その断片だけはこのレビューに残しておきたい。

僕は強く思うんです。
スター・ウォーズとはスカイウォーカー家の物語などではなく、
アナキン・スカイウォーカーの物語であるということ。

エピソード1~6までを観ればそれを強く感じることができる。

アナキンという一人の人間が歩んだその壮絶な人生こそがスター・ウォーズなのであれば、
その系譜は新シリーズでも受け継がれているはずなんです。

いや、受け継いでいてほしい!

もしこのスタンスを真摯に貫いていてくれるのであれば、
あまり評価の高くないこのエピソード7の価値観は覆される。

レイの破格な能力の高さや、
気になる"彼女"の出生の秘密。

レイのテーマに真実が隠されていると信じ続けて2017年を迎えてみれば、
何だかもうそれしかないと思えて仕方がない盲信っぷりでエピソード8の公開日へ向け猪突猛進する僕。

果たしてこれが凶とでるか吉とでるか。

12月15日。
その妄想がもしも現実のものとなるのなら、
僕はハン・ソロの言葉を借りてスクリーンの前で思いっきり叫ぼうと思います。

「I know !!」

宇宙に生命がいることよりも、
宇宙に生存可能な惑星が存在することよりも、
むしろこの現代における神話が圧倒的な大団円を地球で迎えることの方が遥かに特別なんです。

本当に本当にお願いします。
僕を遥かなる銀河の彼方へ連れていって下さい。

もはやそれはNASAにすら出来ない偉業。
そして僕にはそれが神話になるとしか思えてならない。

そんなことを考えた本日5月4日は、スター・ウォーズの日。

よし、ローグワンでも観ようかな。
そーた

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