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ダラス・バイヤーズクラブのPのネタバレレビュー・内容・結末

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

予想外に面白かった。酒と女とドラッグに塗れた自堕落な暮らしをしてたTHE・南部のカウボーイな男が、HIVによる死を宣告されてから、生まれ変わった様に目覚ましい活躍をして成長していくさまが痛快。死ぬ気でやればなんとかなるをまさに地で行く物語。
ホモ嫌いだった主人公が相棒のゲイの兄ちゃんとハグする一連の下りは、嬉しいやら切ないやら。あの丁寧にお化粧するシーンがなんかもう…。
と同時に、未承認薬を巡る製薬会社と病院・FDAの利権問題や、現実と制度の間で葛藤する現場の医師の葛藤など社会的な面もあり、大変勉強になりました。
あと主人公を筆頭に、エイズ患者役の人たちガリガリの人ばっかで、うーん役者すげぇって思った。

考えたらこれって、1980年代中盤くらいの物語なんだよな。自分が生まれる数年前くらいだから、そんなに昔ではない。その時代であっても、同性愛であったりエイズであったりに対する一般の認識ってこんな感じだったんだな。であれば、現代も、表向きは色々な理解が進んできたように見えるが、実際のところはきっと…
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