ちゃくろねこ

ダラス・バイヤーズクラブのちゃくろねこのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
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何という逞しさ!
80年代アメリカ、HIVで余命宣告された男が、ありとあらゆる手を尽くして生き延び、次第に同じ病気で苦しむ人々の希望になっていく。

当時はHIVに対して、政治も医療機関も一般社会も、明確な方針が見出せず手探り状態な時代。一刻を争う患者たちにとっては、非常にもどかしい社会であった。
主人公のロンは、あらゆる薬を試し知識を得て、違法な手段であろうと金も稼いで、新薬の認可を阻む法律にも対抗して、1日でも長く生き延びるために、良い事も悪い事も思い付く限りやり尽くす。
何となく生きてきた男が、己の人生の意味を見出してからの生き様、圧巻でした。

マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが、2人ともどんどん痩せていくんだけど、体型変化だけではない、役柄になりきった鬼気迫る演技で、とても素晴らしかった。
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