天栄村。この名前を付けたはるか昔の人々を褒め称えたい。なんて素敵な村名だろう。
そしてこの天栄村、たしか平成の町村合併の嵐が吹き荒れる中、どことも合併をせず、己の力で生きる事を選択した村だったと記憶しているけど、正しいでしょうか？

震災直後からあらゆる手段を駆使した農家の取り組みは、昔からの繋がりと小さいが故のまとまりやすい村民、そして優秀な役場職員、吉成さんの存在あっての奇跡みたいな復興の足跡なんだと思う。農家の情熱とそれを指導してまとめていく行政。合併して役場職員だけ多くなり、何もしない市町村とは大違い。そしてきちんと結果を出す。なかなかできることではないと思う。

それでもお米は売れない。野菜も売れない。どんなに測定して安心だと言っても消費者はあえて福島産を手に取ることはないという現実。それは震災後2年目くらいだからと思うのは違う。
昨日、ネットニュースで福島県の農民の一人負けという記事。11年たっても他県と分け隔てなく食材を選ぶ人は少ないという事だ。

だからこういう作品はとても大事。でもこの作品シネコンでは決して上映してはくれない…な。
だから近くで上映会があったら是非足を運んでほしい。一年に一回、3月11日にテレビで復興とか被災者を追うとかの番組見て安心するんじゃなく、被災地の人たちが本当に復興するには、生業をとりどもし、その地で生きる事が可能になる事だと思う。それを風評などに振り回される事なく正しい知識を身に付ける事が大事だと思う。

努力が報われる社会であってほしい。

スーパーでピカピカに綺麗に並んだ野菜って、農薬ドバドバ使っているのにそれは気にならないのかな？安売り店で破格の値段で売っているよその国で作られた野菜もきっと農薬だらけかもしれないけど、気にならないのかな？

やっぱり作る人と消費する人の気持ちが通じるような物の選び方ができる人でありたい。必要経費を無視した価格に疑問を持つ事も必要。

福島のお米だから買わないのではなく、高いと買えない。

食物自給率の引き上げ。
集団的自衛権。
原発。

天栄村の人たちはすごいと思う。
自分たちで調べて、挑戦してる。
でもその人たちに何ができるの?

天栄村のお米は高いので手が出ません（涙）

忘れないこと。

風評被害に負けないで、自分の欲しいものを買う。
2015.3.20

風評被害に合いながらも、問題をひとつひとつ具体的に解決していく姿勢が素晴らしかった。お金を稼ぐためだけでなく、家族も食べるお米だからこその訴えが痛切に響いた。品評会で金賞を取るほどのお米の、味か安全かの選択に、後者を取る農家の人たちの苦渋とひたむきさにも心を動かされた。