ゆずきよ

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主のゆずきよのレビュー・感想・評価

4.3
あらすじは知っていて気になっていた映画。
好きなバイプレイヤー俳優であるウィレム・デフォーが出ているからね。

物語は、死者が見えその想いを汲み取りながら生活する事で変人扱いされているアントン・イェルチン演じるオッド・トーマス。
見えるのは良い事ばかりじゃなく悪意の塊のような悪霊も見えてしまいその事である事件に巻き込まれていくという話。
その秘密を知る署長はウィレム・デフォー。恋人で協力者でもあるアディソン・ティムリンが可愛らしく映画に彩りを添えてくれました。
悪霊の登場は不気味で得体の知れなさがなんとも言えない恐怖を煽ります。
大筋は大勢が集まる場で無差別?大量殺人が行われるというのを阻止するという事。
ただそのヒントを得るのが霊的な所なのでウィレム・デフォーの協力が不可欠です。
スプラッターというほどではありませんが若干のグロ要素は有り。
指とか血とか。
あっあと虫が苦手な方は要注意な映像が中盤にありますのでご注意を。
徐々に真相へと迫っていき登場人物の少なさからなんとなく犯人の目星はわかるも最後まで二転三転としていき後半の疾走感は中々の物です。
ラストは思わず観返してしまった絶妙な伏線回収があって涙を流しながら終了。
こんなん泣くって。

ちなみに私は死後の世界は信じていません。
でも矛盾してしまいますが幽霊はいると思っています。
その存在は生きていた人の意識では無くて残された想いなのかなぁって。
私の考え方とこの映画の表現は少し似ている気がしてそこも良かった所の1つでした。
ただ信じていないとは言っても亡くなってしまった会えない人達が何処かで楽しく生活しているという救いのある世界は信じてみたくなる気持ちもありますけどね。
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