一人旅

17歳の一人旅のレビュー・感想・評価

17歳(2013年製作の映画)
3.0
フランソワ・オゾン監督作。

フランスの鬼才:フランソワ・オゾンが監督・脚本を手掛けた作品で、ファッションモデル出身のマリーヌ・ヴァクトが売春に手を染める少女を演じています。

家族と出掛けたバカンス先で出逢ったドイツ人青年との初体験をきっかけに、自らの性に目覚めていく17歳の少女の姿を描いた“思春期+官能ドラマ”で、携帯で連絡を取った年上の男性達を相手に売春行為を繰り返していく少女の心の揺れを繊細なタッチで映し出しています。

17歳という子ども以上大人未満の微妙な時期にある多感な少女の、性という初めての世界への没入を描いた異色の青春ドラマとなっていて、異性への愛情より先に性の味を知ってしまった少女の、愛情を伴わない孤独な性の暴走と大人への歩みを描いています。

撮影時22歳のマリーヌ・ヴァクトが17歳の少女を熱演していて、物憂げな表情を基調にフルヌードまで披露しています。また、オゾン作品の常連女優であるシャーロット・ランプリングが終盤に貫禄を示しています。
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